Tリーグの根本理念はどこへ行ったのだろうか。混合団体リーグというアイデアに失望を抱く
【今野の眼】称賛されるそのメンタルの強さ。張本智和、WTTファイナルズ優勝で示した存在感とその意味

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今野 昇Noboru Konno
4度目の決勝進出でWTTファイナルズ初優勝。日本男子のエースとして、改めて示した存在感
それはまさに感動的なプレーの連続であり、世界中の卓球ファンを唸らせる強さであった。WTTツアーの総決算となるWTTファイナルズ 香港(12月14日閉幕)で、張本智和(トヨタ自動車)が初優勝を果たした。
準々決勝でF.ルブラン(フランス)、準決勝で林詩棟(中国)、決勝ではパリ五輪銀メダリストのモーレゴード(スウェーデン)を破っての堂々の優勝は、各メディアでも大きく報じられた。
WTTツアーの獲得ポイントによって選ばれた世界トップ16人が集うこの大会で、張本は「4度目の決勝進出なので、『4度目の正直』。絶対に絶対に絶対に優勝したい。優勝するしかない」という強い決意を胸に臨んでいた。

