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【中国卓球春秋】ピンポン外交の裏で、繰り返された観客席での騒動。選手はそれを望むのか?

卓球王国2026年2月号掲載

混合団体ワールドカップで3連覇を達成した中国チーム(写真:ITTF)

 全中国運動会に混合団体ワールドカップと大会が続いた中国。さらにWTTファイナルズに南京での超級リーグプレーオフと、選手たちは年末まで走り続けます!

「飯圏」文化の影で、置き去りにされる選手たち

 11月30日〜12月7日、四川省成都市で行われた『ITTF混合団体ワールドカップ2025』。

 2025年4月に28年ロサンゼルス五輪・卓球競技での混合団体の実施が発表されたこともあり、今大会は各国とも男女のトップ選手をエントリー。決勝では日本と中国が対戦し、中国が8ー1で勝利して3連覇を達成した。

 大会期間中の12月5日にはフランスと中国の「ピンポン外交」も展開された。国賓として中国を訪問中だったフランスのマクロン大統領が北京から成都へ飛び、会場を訪問。フランスの選手たちとともに中国選手とボールを打ち合い、中国チームのサイン入りユニフォームが記念品として贈られた。ルブラン兄弟の活躍でフランスでも注目されている卓球を介し、両国の友好ムードを演出した。

フランスのマクロン大統領(左)と中国卓球協会の王励勤会長(写真:ITTF-TETSURYO ONDA)

 それとは対照的に、日本では試合内容よりも日本チーム、特に張本智和選手に対する得点時のブーイング、失点時の歓声などが連日伝えられた。政治的背景は無視できないが、まるで悪化する日中関係の象徴のように報道が「ひとり歩き」してしまったのは残念だ。

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