ブンデスリーガの前半戦を戦い終えて。戸上隼輔「挑戦者の気持ちを持って常に戦っている」
卓球王国PLUS独占インタビュー

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2025年5月の世界選手権ドーハ大会では、篠塚大登と組んだ男子ダブルスで見事に優勝を果たした。その後、9月からはドイツ・ブンデスリーガのクラブ「オクセンハウゼン」で2シーズン目を迎えた戸上隼輔(井村屋グループ)。
クリスマス前に終了した前半戦では、11勝1敗という素晴らしい成績を残した。昨シーズンのオクセンハウゼンには、カルデラノ(ブラジル)やゴーズィ(フランス)といった中心選手が在籍していたが、今シーズンはその2人がチームを離れ、戸上がエースとしてチームを牽引している。オクセンハウゼンは現在、リーグ4位の位置をキープしている。
年が明けると、ドイツカップ、WTTチャンピオンズ(ドーハ)、WTTスターコンテンダー(ドーハ)、そして全日本選手権と、タフなスケジュールが続く。
シーズン前半戦を振り返ってもらった。
◇◇
自分が2点取らないといけないという、自分へのプレッシャーは正直、最初は結構ありました
●ーブンデスリーガの前半戦が終わりました。WTTもあったし、かなりあわただしい前半戦だったと思うけど、チーム(オクセンハウゼン)はメンバーがだいぶ替わって、実質的には戸上君がエースとして戦っています。
戸上 まさか11勝1敗で終えられると思っていなかったので、とても良い結果だったなと自分自身では思っています。やはり昨シーズンはウーゴ(・カルデラノ)とシモン(・ゴーズィ)がいて、あの二人がチームを引っ張ってくれていましたが、今シーズンは自分が引っ張らないといけない立場でした。最初は戸惑いや不安もあり、プレッシャーのかかった試合が多かったです。でも1試合目から非常にいいスタートダッシュを切れました。プレーでみんなを引っ張るという姿勢を、あの試合で見せられたなと思っています。
●ー今シーズンはブンデスリーガに入る前に、5月の世界選手権で男子ダブルスの金メダルを獲ってシーズンに入っていった。もちろん周りの見る目も違うのかもしれないし、自分自身の自信など、変わった部分はあったんだろうか。
戸上 全くそういう部分で変わったことはないですね。いまだに世界卓球で金メダルを獲ったという実感もなく、挑戦者の気持ちを持って常に戦っているところは変わらないです。

