03 高木和卓「まずはレシーブではミスをせず、浮かせず、低く返すことを心がける」
全日本社会人インタビュー 赤江夏星 「日本生命のプライドとして負けられなかった」
卓球王国2026年2月号掲載
■Profile あかえ・かほ
2004年7月3日生まれ、兵庫県出身。父親と兄の影響で5歳から卓球を始める。全日本カデット14歳以下で準優勝、全中は2年連続シングルスでベスト8(中学2・3年)。22年インターハイでシングルス優勝。24年全日本選手権では3位に入賞し、表彰台に立つ。日本生命所属。右シェークドライブ型。世界ランキング41位(2025年12月9日現在)
全日本社会人選手権で初優勝を果たした赤江夏星。しかし、彼女が口にしたのは、うれしさよりも安心感だった。 ケガによる欠場やWTTでの不調を経て、「自分を変える」という決意をもとに自ら行動を始める。その積み重ねによる変化が、21歳を新たなステージへ押し上げている。
Interview by
中川 学Manabu Nakagawa

「エースが不在なんじゃなくて、その時は自分がエースになって勝とう」という気持ちに変わりました
●─全日本社会人選手権での初優勝、おめでとうございます。率直に今のお気持ちはいかがですか?
赤江夏星(以下・赤江) ありがとうございます。全日本社会人選手権は私が社会人になった1年目の一昨年がベスト16、2年目の昨年がケガで棄権という形だったので、正直あまり良いイメージがない大会でした。3年目になる今年はまず無事に試合に出場できたということが大きかったです。
体調管理に細心の注意を払って臨んで、直前の調子も悪くなかったので、「自分のプレーを出し切ることができれば優勝できるかもしれない」という思いは少しありました。結果として、それが実現できて良かったな、という安心感が強いですね。

