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吉村真晴「口数の少ないタイプだと思っていましたけど、立場が人を変えるというか」

卓球王国PLUS独占インタビュー 吉村真晴(SCOグループ) Vol.2

ナショナルチームは2025年4月から新体制となった。
男子監督は吉村真晴にとって先輩でもあり、チームメイトだった岸川聖也。コーチには熱い男、森薗政崇がいる。
新しい日本代表チームは吉村からどのように見えるのだろう。

[よしむら・まはる]
1993年8月3日生まれ、茨城県出身。2012年全日本選手権優勝、16年リオ五輪男子団体銀メダル。世界選手権の混合ダブルスではドーハ大会を含めて優勝1回・準優勝3回、計4枚のメダルを獲得。右シェーク両面裏ソフトドライブ型、SCOグループ所属、世界ランキング88位(2025年12月31日現在)

Interview by

今野昇Noboru Konno

トップ選手がしっかり稼げるシステムにはなっていて、プロとしては比較的いい方向に進んでいる面もある

ーこの10年を振り返ると、日本の卓球は2018年にTリーグが始まり、2021年にWTTがスタートして、劇的に変わった。吉村くんはその両方を思い切り経験してきた。
 日本が強くなりかけた時代に代表として飛び出し、オリンピックでメダルを獲り、Tリーグも経験してきた。その流れの真ん中にいた選手として、どう感じていますか。引退インタビューじゃないけど(笑)。

吉村 大学を卒業して、ちょうど10年になります。2016年のオリンピックからも、もうすぐ10年ですね。
 卓球人気の上昇は、WTTができて一気に加速した部分もあると思います。選手としても、トップ選手がしっかり稼げるシステムにはなっていて、プロとしては比較的いい方向に進んでいる面もある。ただ、その一方でトップ以外の選手には、かなり負荷がかかっています。

 オリンピックの時にロスコフ(ドイツ監督)と話したことがあるんですが、「このシステムでは選手を強化し続けられないんじゃないか」という話をしていました。遠征費が高くて、協会がパンクするかもしれない、と。強化という意味では、正直、難しくなっている部分はあると感じています。

●ーそれは中国も同じだよね。
吉村
 多分、そうだと思います。

●ー中国は昔、こんなに試合に出ていなかった。ワールドツアー時代も、かなり絞って出ていた。
吉村
 年間4大会くらいでしたよね。

ーそれ以外は集合訓練で鍛える。でも今は世界ランキングやスポンサーの関係もあって、出ざるを得ない。中国も強化に苦しんでいる部分はあるのかな、と。
吉村 あると思います。メンタルってすごく大事じゃないですか。毎月大きな大会があるから、どこに気持ちをフォーカスすればいいのか難しくなっている。
 WTTチャンピオンズがあって、次の月にはグランドスマッシュがある。どちらも大事で頑張っているけど、本当にフォーカスできているのか、という部分もあると思います。人間ですから、気持ちが疲れることもある。
 だから中国の選手も、勝ち続けるのがすごく難しくなっているんじゃないかと感じます。

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