【記者席からの目線】スポーツ界変革の波 卓球の存在感は
【メンタルってなんやねん!】「なぜ卓球をやるのか」その答えが集中力を高める
卓球のメンタルって「なんやねん」
卓球王国2026年3月号掲載
Text by
岡澤祥訓Yoshinori Okazawa
●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている

一番良いのは、選手が自発的に、自ら卓球に取り組むこと。「ほめて練習をやらせる」ほうが卓球への集中力は高まる
卓球そのものに集中することは、大きなテーマです。
心理学では「基本的な欲求が満たされていないと、その上の欲求は生まれない」と、マズローの欲求階層説で語られています。卓球に集中して取り組もうとするモチベーションは大切ですが、階層の一番下には生理的欲求、その上に安全の欲求があり、さらに他者との関わりを求める親和欲求、他者に認められたいという承認欲求、そして最後に自己実現の欲求が位置づけられています。つまり、卓球に集中することは、ある種の自己実現の欲求を満たしてくれる行為でもあります。

