「なんちゃってコーチ」ではなく、ライセンスを持ったコーチに教わりたい
近藤欽司[夢に向かいて]最終章 1 今振り返り思うこと ─ 指導者としての喜び
2025年夏に急逝した、元女子ナショナルチーム監督の近藤欽司氏の著書『夢に向かいて 〜インターハイとともに歩んだ卓球指導人生40年〜』(2004年1月発行/絶版)。日本女子監督として世界選手権でメダルを獲得。インターハイでは監督として8度の全国優勝を成し遂げた。勝てない時期があり、もがいた。大病をきっかけに、考え方を変えた──。指導に悩む人、試合で勝てない人にオススメの指導書を、王国PLUSで復刊。
Text by
近藤欽司KONDOU Kinji

最終章 今振り返り思うこと
※内容はすべて2003年12月現在
■ 選手と同じ目線でものを見ることの大切さ
私が、白鵬女子高校卓球部の監督になって三十八年が過ぎました。その間、毎年夏のインターハイがひとつの目標でしたが、同時に88年以降、国際大会へ派遣される機会も増え、指導者として良い経験を積むことができました。
私は、名電高三年生の時に岡山インターハイ(昭和三十五年)で団体優勝しましたが、今でも優勝した瞬間の感激は忘れることができません。と同時に、その過程での厳しい練習も深く記憶に残っています。インターハイに向かって努力し、その舞台で味わった感激をより多くの選手に味わってほしいという思いが、私の指導の根底にあります。学校は確かに勉強をする場ですが、部活動も人間形成において非常に有益な教育活動です。
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