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43歳タカフミの卓球放浪記 in スペイン「試合後、食事に誘われたが今回は断った。食事をする資格がないと感じてしまった」

卓球王国PLUS独占記事 渡辺貴史のスペインリーグ参戦日記 Vol.2

果敢にもスペインの3部リーグに挑戦した渡辺貴史。
不安を抱えながらも前に進もうとする天性のポジティブ思考の持ち主。40歳を過ぎても海の向こうのスペインに憧れを抱いたプロ卓球選手がどのように挑み、そして楽しんでいるのか。

Text by

渡辺貴史Takafumi Watanabe

【渡辺貴史】
わたなべ・たかふみ
1983年1月26日生まれ。19歳より卓球指導を開始。実業団選手として全日本実業団卓球選手権に出場。全日本マスターズ出場、東京選手権年代別ベスト8。2026年1月よりスペイン3部リーグ参戦。杜卓球クラブ運営。奄テラス所属
写真の左は中学の卓球部の友人、根岸くん

とにかく、慌てない。騒ぎすぎない。落ち着いてプレーしようと

<2026年2月9日>

昨日は、リーグ首位を独走している圧倒的に強いチームとの試合だった。私たちのチームとの実力差は明らかだが、自分たちを成長させるには、むしろ「ありがたい」と感じる一方で、助っ人として結果を出せていない自分への視線や立場を強く意識する試合でもあった。

団体戦、1番のシングルスでは、身体が全く動かず。相手の回転のかかったボールや、スピードに慣れた頃に、トリコに惜しくも敗退。2番アドレアンがジルに負け、3番アドレアン弟のウーゴがアルベルト・ロペス(スペイン、カデット王者。今年18歳)に負け、チームは追い込まれる。4番で、アドレアンが、トリコに勝利を納め、5番で私のシングルス。

「この助っ人は何をしているんだ」「全然役に立っていないのではないか」と思われても仕方がない、そう自分自身で感じていた。

試合前から精神的なプレッシャーは大きく、この試合に関しては「卓球をやりたくない」と思うほど追い詰められていた。

相手は、スペイン王者(カデットの部)。フォア打ちの時点で相手のレベルの高さを感じ、ラリーになれば若さとフィジカルのある相手が有利だと判断した。そこで、正面から打ち合うのではなく、打たせて崩すこと、仕掛けどころを絞ることを意識した戦い方に切り替えた。プレッシャーがかかると良いプレーは出来ないと判断し、一時的にこれは個人戦だ。負けても大丈夫。と、脳を勘違いさせることにした。

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