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坂本竜介が語る「ぼく自身が一番大事にしているのは、自分の教科書を作らないこと」

卓球王国PLUS独占インタビュー <その3>

坂本竜介 大藤沙月・横井咲桜 専任コーチ/UPTY

2002年に始まった坂本竜介、岸川聖也、水谷隼、高木和卓らによる「ドイツ卓球留学」は、日本男子卓球における最大のターニングポイントといえる。

後に水谷や岸川がオリンピック代表、世界代表として世界の表舞台でメダルを手にするという、大きな「果実」を実らせたのは周知の通りだ。しかし、そのドイツ生活の荒波の中で、常に中心にいたのは坂本だった。持ち前のポジティブな性格と卓越したリーダーシップ、そして物おじしない外交的な振る舞いで、デュッセルドルフに集った「若き日本代表チーム」を牽引していたのである。

選手時代、自らが世界の大舞台に立つ夢は叶わなかったかもしれない。しかし坂本竜介は今、世界を股にかけるコーチとして、自らの経験を余すことなく選手たちに注ぎ込んでいる。

さかもと・りゅうすけ
1984年11月25日生まれ、愛知県出身。1996年全日本選手権ホープスの部優勝、1999年全国中学校大会シングルス優勝、1999年度全日本選手権ジュニア優勝。青森山田高3年の2002年にドイツのデュッセルドルフに岸川とともに卓球留学し、ブンデスリーガで5シーズンに渡り活躍。青森大卒業後は協和発酵に入社。全日本選手権ではランク入り(ベスト16)すること6回を数え、2005年度にはベスト4入り。2004年度、2006年度全日本選手権混合ダブルス優勝。現役引退後は卓球場経営を経て、T.T彩たま監督、2023年から大藤沙月、横井咲桜のコーチを務める

Interview by

今野昇Noboru Konno

ドイツ・デュッセルドルフに卓球留学していた頃の坂本竜介  PHOTO 高橋和幸

選手とは距離を置くことが大事だと思っています。ご飯も一緒には食べません

●―これだけ連戦が続くと、坂本くんも選手も気分転換はどうしていますか?

坂本 ぼくは基本的に、選手とは距離を置くことが大事だと思っています。ご飯も一緒には食べません。大会の途中で一度くらい日本食に行くことはあっても、基本的にはホテルでも別々です。男子を教えていた時もそうでした。友達になるつもりはないですから。「じゃあ、練習場に何時集合ね」と。移動の時も、たまに空港で食べることはあっても基本は別行動で、「ゲートに何時集合」という感じです。慣れ合いにならないよう、意識して距離を空けています。

これだけ遠征が続くと、ずっと一緒にいないほうがお互いのためだと思うんです。朝から晩まで顔を合わせるのはきつい。それぞれが自分の時間を過ごすことが大事ですから。ぼくは夜、他の国のコーチと情報交換を兼ねてご飯に行くこともあります。もちろん、ホテルの食事が合わない時に選手を日本食へ連れて行くことはありますが、ぼく自身が一人の時間をめちゃめちゃ好きだということもあって、近すぎない距離感を保っています。

女子のコーチをやる時、周りからは「女子はご飯も一緒らしくて大変だよ」なんて聞いていたので、それだけは絶対やりたくないと思って、最初に選手にも伝えておきました。やらなければ、それが当たり前になりますから。女子選手のコーチは付きっきりになることが多いし、一人でご飯を食べられない選手もいますが、うちは基本別々ですね。

●―坂本くんは高校時代からドイツへ卓球留学していたりと、海外での顔見知りも多いですよね。その経験はやはりプラスですか?

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