「33歳で世界11位の衝撃」禁断の“アンチラバー”で蘇ったヴィンター
【メンタルってなんやねん!】逆転の心理。ゲームを勝ち切るためのメンタル
卓球のメンタルって「なんやねん」
卓球王国2026年5月号掲載
Text by
岡澤祥訓Yoshinori Okazawa
●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている

東京五輪で守りに入ったドイツペアと、日本ペアの「攻め続ける意思」の差が、奇跡の逆転劇を生んだ
かつて、ナショナルチームのメンタルサポートを担当していた頃、当時の全日本監督から「19−16から逆転負けすることが多いのはメンタルの問題か」と問われたことがありました。
当時は21点制で、選手にヒアリングすると、19点に達した瞬間に「あと2点でゲームを取れる」「勝てるかもしれない」という守りの心理が働くことがわかりました。対してリードされている側は「攻めるしかない」と開き直ります。優勢なほうが「勝てた」と過信して守りに入り、劣勢なほうが諦めずに食らいつく。この心理の交錯は、11点制の現代でも「逆転のトリガー(引き金)」となっています。
現在の11点制では、9−6や9−4といった場面からの大逆転劇もしばしば起こります。短期決戦ゆえ、一度マイナス思考に陥ると立て直しが困難なのです。

