呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
【パラ卓球】角田セツ:77歳でのロスパラを目指すパラ日本代表の“新人”
角田セツ(つのだ・せつ)●藤沢レディース
21〜24年全日本パラ優勝(クラス7)/23年台北・台中パラオープン3位
(卓球王国2024年9月号掲載)
パラの国際大会に出場を始めて3年目の〝新人〟として、フレッシュに挑戦を続けるのが、73歳の角田セツだ。
1951年、神奈川県生まれの角田は、中学で卓球を始めたが、社会人時代にはたまにスポーツ大会に出場する程度で、長く卓球から離れていた。しかし55歳で日本IBMを早期退職後、藤沢市卓球協会レディース部で卓球を再開。プレーだけでなく指導や審判でも活躍していた。
2人の子どもが幼い頃に夫に先立たれるなど、長年の苦労もあった角田。しかし、卓球とともに大正琴でも指導者を務めるなど、充実した日々を過ごしていた。
その角田に試練が訪れたのは65歳(2017年)の時。脳梗塞に見舞われ、左半身不随になってしまった。