呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
董崎岷「自分がベンチに入る選手の技術的な特徴をしっかり把握しておくことも大事」
試合を変える「1分間」のアドバイス
卓球王国2023年5月号掲載
中国ナショナルチームでプレーした経験を持ち、
来日後は木造勇人や髙見真己などを育てた董崎岷。
現在は張本智和の指導にも当たる辣腕コーチに、
中国人コーチのアドバイスのセオリーや、
特徴について語ってもらった。
中国ではベンチのアドバイスは90%が戦術ですね。
コーチも選手も戦術が外れても、勇気を持って戦う姿勢がある。
中国では、コーチのベンチでのアドバイスは90%が戦術ですね。相手選手に対してどういう戦術を使うか、どうやって弱点を突いていくか、相手選手が対応してきた時にはどう変えていくか。それを考えるのがベンチコーチの仕事です。だから試合では、基本的にずっと相手選手を見ている。
日本に来て最初に感じたのは、試合中にフォームについて選手にアドバイスするコーチが多いこと。フォームの修正は普段の練習で取り組むもので、ゲーム間の1分間でフォームを変えさせることはできないでしょう。「攻めろ」と言う人も多いけれど、サービス・レシーブやコース取りからどう攻めるのかという具体的なアドバイスが少ない。