全日学王女王:出澤杏佳「良いと思ったことはグイグイとやってしまう。良い意味で図太くなったと思います」
出澤杏佳[専修大]
昨年の全日学初優勝からさらにレベルアップし、堂々の2連覇を達成した出澤。その後、自身にとって初参戦となったWTT2連戦の2大会目(フィーダー ビラ・ノバ・デ・ガイア)で初優勝。表ソフト+粒高というラバーの個性だけでなく、地力を上げて世界に羽ばたこうとしている出澤は、マイペースに、グイグイと、自らの路を切り拓いている。
(卓球王国2025年2月号掲載)
Text by
高部大幹Hiromoto Takabe
足の動かし方など基本を教わり、攻撃が安定してきた。できるだけ攻撃で得点するスタイルを目指しています
●─全日学2連覇達成おめでとうございます。大会序盤の調子はあまり良くなかったとコメントしていましたね。
出澤杏佳(以下・出澤) ありがとうございます。調子については、9〜10月と試合が多く、技術練習ができていなかったので、自分の何が良いのか悪いのか、何をすべきか、わからない状態でした。
そこで阿部さん(勝幸/前・専修大総監督)や加藤監督(充生樹)に今どうすべきかをしつこく質問して、大会直前は練習をやり込むことができました。
ただ、前の週に全日本団体があり、大会前々日にTリーグもあり、体が疲れ、頭も回っていなかった感じでした。
●─それでも準々決勝では岡田琴菜選手(愛知工業大)にストレート勝ちでした。
出澤 岡田さんには前の対戦で負けていましたが、「こうなると負ける」というのを研究していたので、あとは向かっていく気持ちだけだと思っていました。それまでは自分の中でやることが明確になっていなかったんですが、岡田さんとの試合の2ゲーム目から自分の思いどおりにプレーを進められるようになりました。
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