呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
中澤鋭「コーチと選手はともに戦う仲間。ベンチでは精神面のアドバイスで、選手の背中を押してあげる」
試合を変える「1分間」のアドバイス
卓球王国2023年6月号掲載
ジュニアの女子選手を長く指導し、 平野美宇や木原美悠などをトップクラスへと導いた中澤鋭。 コーチと選手に上下関係はなく、「ともに戦う仲間」だと語る。 練習では時に自らラケットを握り、選手に細かく目を配っていく。
特にジュニア以下の選手のベンチに入る場合、ゲーム間の1分間のアドバイスは簡単であることが大切ですね。
アドバイスが複雑だと選手が混乱してしまうので、ポイントは多くても3つくらい。1分間を全部使うのではなく、最後に自分の頭で吸収する時間があったほうが良い。試合についてどう感じているか、半分の30秒くらいで選手に話させて、残りの30秒でアドバイスするケースもあります。若い選手には一方的に指導するより、どれくらい試合の状況を認識しているか、確認しながらコミュニケーションを取るのが有効です。