快進撃を続けるT.T彩たまに何が起きているのか!? 「10-10といった勝負所でしっかりポイントが取れている」
T.T彩たま 水野裕哉監督に聞く
卓球王国独占記事
7シーズン目を迎えるTリーグは佳境を迎えてる。男子では優勝候補の琉球アスティーダをおさえ、T.T彩たまが快進撃を見せ、首位に立っている。彩たまは過去6シーズンの成績を見ると、残念ながら優勝戦線に絡まないチームだった。
5位(6チーム/2023〜24年)・4位(4チーム最下位/22〜23年)・2位(21〜22年)・4位(20〜21年)・3位(19〜20年)・3位(18〜19年)。つまり21〜22年の2位を除いて、下位グループが定位置のチームだった。ところが今シーズンはスタートで3連敗したものの、11月の岡山リベッツ戦から7連勝と好調だ。
大物選手を獲得したわけではないが、チームの雰囲気がガラリと変わったのはなぜなのか。新監督として采配をふるう水野裕哉氏に話を聞いた。
Interview by
T.T彩たま<12月8日時点> 勝ち点38 11勝6敗
宇田幸矢 7勝1敗 ビクトリーマッチ2勝0敗
神巧也 7勝2敗
有延大夢 9勝5敗
小林広夢 1勝1敗
木造勇人 3勝7敗
曽根翔 3勝5敗
高木和卓 0勝1敗
小野泰和 0勝1敗
●ダブルス
有延・小林 12勝3敗
神・小野 1勝1敗
*写真提供 T.T彩たま
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選手が自分で決められない場面ではベンチを見てくるので、「これをやれ」とはっきり言うことで、迷いを断ち切らせています
●ー現在、チーム「T.T彩たま」は11勝6敗で勝ち点38、2位は琉球アスティーダの10勝6敗です。岡山も同じく10勝6敗となり、上位3チームが接近しています。
水野 そうですね、ここまでの展開には正直驚いています。特に彩たまがここまで来るとは誰も予想していなかったと思います。
●ーチームのメンバーは大きくは変わっていないですね。アン・ジェヒョンと英田理志が抜け、有延大夢と神巧也が新たに加わりました。それでもシーズンの出足は3連敗からスタートしていました。正直どうなるかと思いましたね。4試合目の琉球戦で初めて勝利し、そこから流れが変わったんですね。
水野 本当に最悪のスタートでしたが、琉球戦で宇田幸矢がシングルスで初めて勝って、そこから少しずつ流れが変わりました。それがきっかけで、チーム全体の雰囲気も良くなりました。
最初はダブルスからスタートし、ダブルスで勝つとチームは7割ぐらいは勝てるかなと思っていました。しかし、シングルスで10連敗くらいしてしまって、予想以上に厳しいスタートでした。シングルスでの結果が悪すぎて、最初はどうなるか不安でしたね。