【アーカイブ】水谷隼&石川佳純の対談 vol.2 「家族全員で王楠のビデオを観る、それが日課でした(笑)」(石川)
卓球王国2015年6月号掲載
写真=江藤義典&奈良武 photographs by Yoshinori Eto & Takeshi Nara
ヘア&メイク=Reina hair & make by Reina
2015年1月の全日本選手権大会を連覇で飾り、7度目の優勝を果たした水谷隼と3度目の優勝を果たした石川佳純。ともに世界ランキング5位という堂々のトップランカーだ。王者としての自信とプライド、チャンピオンがゆえに抱える悩みをお互いに語り合った。
interview by
今野 昇Noboru Konno
コーチの存在はとても大切ですよね。私にとってコーチというのは一緒に戦っていく仲間なんです(石川)
石川佳純は専属コーチ、専属の練習相手を揃え、「チーム・イシカワ」としてプロフェッショナルな環境を整えている。一方、水谷隼も専属コーチを持ちつつ、ロシアリーグで腕を磨いている。ナショナルチームにいながらも独立したプロ環境を整えているという点でふたりは共通している。
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●ー水谷選手の邱建新さん、石川選手の陳莉莉さんは同じ時期にコーチになっているけど、コーチの存在というのは二人にとってどれほど重要なのだろう?
水谷 若い時のコーチと現在のコーチというのは自分にとって全く違うし、自分が必要とするもの、求めているものも変わってきている。
日本にはあまり良い指導者がいない。日本の指導者はあまいし、努力が足りない。指導者になった時点であとは教えるだけで、そこから「スキルを上げる」という向上心が感じられない。海外の指導者は、指導者になった時点でゼロになって、そこから勉強してスキルを上げていく姿勢を感じることができます。