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卓球部★潜入ルポDX 働きながら強くなる! 中国電力ライシス[後編]

2024年度の団体戦で5冠を獲得し、グランドスラムを達成した中国電力ライシス。
社員として仕事に携わりながら着実に結果を積み上げていく選手と、その環境を紹介する。

大記録がかかっていた2024年のJTTLファイナル4の決勝戦。主将の木村光歩が勝利し、見事グランドスラムを達成

卓球王国2025年3月号掲載

Text by

中川 学Manabu Nakagawa

中国電力ライシスの練習に潜入。多球練習70分!!
基礎技術を磨き上げて、数年後に飛躍的成長を見せる

 中国電力ライシスの平日の練習は16時30分から19時10分までで、15時に仕事を終えた選手たちが舟入卓球場に来てウォーミングアップを始めたのは15時30分過ぎ。リラックスしながらも時間をかけて入念に身体をほぐしていた。
 16時30分から二人一組で台につくと基本練習と課題練習を始める。1コマ10分を互いに繰り返して70分間の練習。20分の休憩を挟むと多球練習が始まる。その時間は70分。「多球練習が多いのはうちの一番の特長ですね」と和田圭輔コーチは言う。(詳細は左ページ)
 多球練習のメニューはワンコースの基礎練習を中心に、大きく動いて打つ練習などハードな内容が続いた。19時10分に多球練習が終わると、選手たちはトレーニングとストレッチを行い、その日の練習が終了した。
 打球時間は140分とトップチームの中では短いほうだが、140分間に無駄は一切なく、選手たちが高い集中力で取り組んでいる姿が強く印象に残った。
 主将の木村光歩は、「社会人になっても基礎から教わることで、時間はかかるかもしれませんが、最終的に力がつきます」と話した。

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