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[クローズアップ]有名無実の全日本団体の代わりに「ジャパンカップ」を開催しよう! 

卓球王国2025年3月号掲載

真のチーム日本一を決める「カップ戦」を日本で見たい! 

1月4日に日本の戸上隼輔、村松雄斗、坪井勇麿が出場した「ポカール」と呼ばれるドイツカップ。5000人近い観客が見守る熱い大会だが、はて、なぜ日本には「ジャパンカップ」がないのだろう

Text by

今野昇Noboru Konno

1月4日の「ポカール」と呼ばれるドイツカップで優勝したオクセンハウゼン。戸上隼輔(右端)も優勝に貢献した

「国体リハーサル」大会ではなく、本当のチーム日本一を決める大会が見たい

 初めて全日本選手権・団体の部、いわゆる「全日本団体」を取材した時の失望感を今も覚えている。

 「国体リハーサル大会」として、入場行進、開会式、閉会式、会場内でのホスピタリティなどすべてが「国体」(2024年から国民スポーツ大会に名称変更)の予行演習のための大会だった。

 全日本団体と言うべき権威は微塵もなかった。そもそも、1966年にできた全日本団体は、全日本選手権大会に組み込まれていた。しかも3人で9シングルスを戦う旧スウェーデン杯方式だった。世界選手権を戦い抜くトップ選手の体力を測る、その模擬大会として全日本選手権に組み込んだと言われている。

 その後、全日本選手権大会から「団体」が分離され、69年からは国体リハーサル大会として開催されるようになった。Tリーグが創設された後もTリーグのチームは全日本団体には参戦していない。

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