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水谷隼&吉村真晴の本音トーク Vol.2「無理に攻めたら、それに合うリターンがないと意味がない」
卓球王国2025年3月号掲載 前編
1ゲーム目の最初の2本のレシーブについて
ふたりの対談は吉村真晴の「お悩み相談室」のようになったが、水谷隼の「勝負師」としての考察とアドバイスに吉村はうなりながら、大きくうなずいた。
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水谷隼(みずたに・じゅん)
全日本選手権大会で10度の優勝。2016年リオ五輪では男子団体銀メダル、シングルスで日本の卓球選手で史上初の銅メダルを獲得。2021年東京五輪では伊藤美誠との混合ダブルスで金メダルを獲得
吉村真晴(よしむら・まはる)
SCOグループ所属。2011年アジアジュニア選手権で優勝、2011年度全日本選手権決勝で水谷隼を倒して優勝。2017年世界選手権混合ダブルス優勝。2016年リオ五輪では男子団体で日本初の銀メダルを獲得。世界ランキング43位(2024年12月10日現在)
Interview by
今野昇Noboru konno
試合の終盤でぼくはシンプルに縦回転を出した(水谷) こちらに選択肢を与えてくるようなサービスを使ってきた(吉村)
●ー水谷さんから見て、吉村くんは競り合った時にクセのようなものがあったんですか?
水谷 なんかしてくるんじゃないかという恐怖心はありました。だから試合の終盤でぼくはサービスをシンプルに出してました。真晴の様子を見ながらフォア前に縦回転を出した。
吉村 水谷さんの嫌なところは、レシーバーとして「やらされている」感じがしてしまうところです。サービスの配球もうまいけど、序盤にはぼくのことを知られている、分析されている感覚がありました。9-9でサービスを出されているのに、待っているところにレシーブがいってしまうんですよ。