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【悩みを自信に変えろ!】13. 卓球台にくっつき過ぎる……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第13回〉卓球王国2022年1月号掲載

Text by
高島規郎Norio Takashima
卓球は前後の距離感に注意してプレーすることが大事だが、卓球台に対する基本的な位置が、エンドラインに近すぎる選手や、プレーしながらどんどん前に出ていき、知らず知らずのうちに卓球台にくっつき過ぎる選手は少なくない。その改善法を考えてみよう。
〈今回の悩み〉
卓球台にくっつき過ぎる……
CHANGE 1:大きく前へならえの距離感を基本に
卓球台(台)にくっつき過ぎることの最大のデメリットは、深いボールに対処するのが難しくなることだ。台に近すぎる位置に立っている選手は、エンドライン付近に深いボールが来ると、バウンドの位置を目で確認しづらいため無用なミスが増えてしまう。
また、相手から強いボールを打たれた際、その球威をまともに食らってしまうという難しさもある。とりわけミドル付近を速いボールで攻められるとラケット角度が出しづらく、相手への返球があまくなりがちだ。
さらには、短い時間と狭いスペースで打球準備をする必要があるため、体の回旋を十分に使ってボールを打つことが難しく、球威が落ちてしまうというマイナス面もある。