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現役引退インタビュー「万感の想い」:藤村友也「やり切ったな、という感じです」

卓球王国2025年7月号掲載
写真=浅野敬純 photographs by Takazumi Asano

 過去5年間で、日本リーグでは前後期合わせて3回優勝し、JTTLファイナル4と全日本実業団も優勝した日鉄物流ブレイザーズ。その主将を務め、ダブルスのスペシャリストとして、ラストを任される守護神として、チームを強豪の座へ押し上げたのが藤村友也だ。
 その優しさゆえか、メンタルが課題とも言われた左腕が、鉄の男たちの「心臓」になった。髙見真己とのペアでベスト8に入った、今年2月の全日本選手権ダブルスの部を最後に、30歳での現役引退を選択した。

interview by

柳澤 太朗Taro Yanagisawa


●─現役引退はいつ頃から意識していたのでしょうか?

藤村友也(以下・藤村) 2、3年前くらいからですね。やっぱり年齢を重ねるごとに動けなくなってきましたし、今まで取れていたボールに追いつかなくなったり、勝てていた相手にも負けるようになってきた。それが辛くなっていた部分はありますね。
●─現役最後の大会は全日本選手権ですか? 
藤村 愛知での全日本選手権ダブルスの部です。その前週にシングルスに出たんですけど、初戦で負けてしまって。小さい時からずっと卓球をやってきたし、一気に込み上げてくるものがあってちょっと泣いてしまったんです。写真も撮ってもらったんですけど、後で妻(夏海/旧姓:中畑)から「最後なんだから笑顔で撮ってもらえばよかったのに」と言われました。
 ダブルスは最後になるとわかっていたので、パートナーの髙見(真己)と「どんな結果になろうが、楽しんで終わろうや」と話していました。結局はベスト8で、ぼくが足を引っ張ってしまって申し訳なかったんですけど……。

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