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【今枝流 勝者の思考学】第9回「指導の目標は“選手を強くする”。そのために指導者も学び続ける」
卓球王国2025年8月号掲載
選手として全日本チャンピオン、世界選手権日本代表の経歴を持ち、指導者としてもインターハイ学校対抗で8連覇を達成した愛工大名電高・今枝一郎監督。その今枝監督に選手、指導者としての多くの経験を踏まえた「勝つための考え方」を語ってもらう。

●今枝一郎(いまえだ・いちろう)
1974年11月6日生まれ、愛知県出身。全中・インターハイ・全日本ジュニア・全日学でシングルスを制し、1994年には全日本選手権シングルスで優勝。日本代表として2度世界選手権に出場。引退後は母校・愛工大名電高で監督を務め、インターハイ学校対抗8連覇、高校選抜7連覇
意見や考え方が違っても、目標は「強くする」こと
現役を引退後、教員として母校に戻り、選手を指導するようになって20年以上が経ちますが、その中で「指導者としての今枝一郎」も変化してきました。
教員になったばかりの頃は、恩師でもある田村隆先生が監督を務められていたので、私はコーチという立場でした。当時は20代で選手たちと年齢が近いこともあり、「先生」というよりは「先輩」のような距離感だったと思います。