[クローズアップ]「見たい」「会いたい」丹羽孝希

[クローズアップ]「見たい」「会いたい」丹羽孝希
卓球王国2025年9月号掲載
再出発への一歩を踏み出した丹羽孝希。講習会で見せた笑顔と、支え続ける浜野浩の男気
日本卓球協会から「半年間の資格停止」という重い処罰を受けた丹羽孝希。悔恨、失意、そして反省の日々を過ごし、五輪メダリストの丹羽孝希は少しずつ再出発のためのウォーミングアップを始めている。
アメリカのプロリーグへ参戦するも、多くの卓球ファンは日本での彼のプレーを見たいと願っている。
そう、もう少しの我慢だ。

Text by
今野昇Noboru Konno

「子どもたちが喜んでくれるので、今回のようなボランティアでの指導はとてもやりがいがあります」
7月6日、猛暑の中、東京・有明にある「ファースト卓球スクール」による「丹羽孝希講習会」が開催された。
初心者と中上級者の2クラスに分かれた子どもたちに、丹羽孝希(ファースト)は笑顔を交えながら丁寧に指導していた。オンラインカジノを利用した違法賭博により、日本卓球協会から6カ月の資格停止処分を受けている丹羽。4月以降はボランティアによる卓球教室や講習会に力を注ぎ、社会貢献活動を続けている。
レッスンの合間に近況を尋ねると、試合に出られない日々の生活をこう語った。