【中国卓球春秋】スポーツを愛する男、樊振東が「脱・中国」へ向かう理由は？

卓球王国2025年10月号掲載

　WTTのビッグゲームに超級リーグと相変わらず忙しい中国チーム。若手も大いに活躍する中、世界ランキング離脱中の樊振東がメディアを賑（にぎ）わせています。

「環境を変えたい」と自ら契約打診。世界へと活動の場を広げる樊振東

　8月6日、アメリカ・MLTT（メジャーリーグ・テーブルテニス）に「戦略的投資家」として参加することが発表された樊振東。ドイツ・ブンデスリーガへの参戦に続き、海外リーグに積極的に関わる姿勢が大きな反響を呼んだ。
　昨年12月に世界ランキングからの離脱を表明してから、解き放たれたように世界へと活動の場を広げる樊振東。海外選手との交友関係も広く、今年3月にアメリカ・MLB（メジャーリーグ・ベースボール）の日本での開幕戦を張本智和と観戦し、6月にはドイツへ飛んでティモ・ボルの引退セレモニーに出席。8月5日には、ブンデスリーガ男子1部のザールブリュッケンでチームメイトになるモーレゴード（スウェーデン）が、樊振東との食事風景をインスタグラムにアップして話題となった。