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近藤欽司[夢に向かいて]第三章 1 ─ 国際大会で学んだこと 

2025年夏に急逝した、元女子ナショナルチーム監督の近藤欽司氏の著書『夢に向かいて 〜インターハイとともに歩んだ卓球指導人生40年〜』(2004年1月発行/絶版)。日本女子監督として世界選手権でメダルを獲得。インターハイでは監督として8度の全国優勝を成し遂げた。勝てない時期があり、もがいた。大病をきっかけに、考え方を変えた──。指導に悩む人、試合で勝てない人にオススメの指導書を、王国PLUSで復刊。

Text by

近藤欽司KONDOU Kinji

93年世界選手権イエテボリ大会より

第三章 国際大会で学んだこと

※内容はすべて2003年12月現在

■ 71・80年日本・中国ジュニア交流大会/一年に一本ずつ差が開いていく

 

 日中両国によるジュニア選手の交流は、71年に日本のジュニア選手による第一回の中国遠征が最初です。この年に名古屋で開催された世界選手権に、久々に世界の舞台に登場した中国が、大会後に日本のジュニア選手を招待したのです。当時は日本と中国は国交がなかったので、香港から広州に入り北京に行きました。

 この71年の第一回訪中ジュニア遠征は、8月14日から9月2日まで、北京、上海を始め、中国各地を転戦しました。団長は名電高の後藤淳先生、女子監督が私で、男子監督は興国高の田中拓先生でした。参加したジュニア代表選手は男女各七名でしたが、他にも全国各都道府県の卓球協会会長クラスの方々が参観団として同行したため、総勢五十名近い大選手団となりました。

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