【セカンドキャリア】渡辺満「卓球を一生懸命やっていた時間と経験が私の心の支えとなっています」
[クローズアップ]部活の日々は宝物だ。
卓球王国2026年1月号掲載
早急に部活の受け皿となる地域での卓球クラブを作り、カテゴリーを分けた新設の大会を作るべきだ
中学校の「部活(部活動)」が全国各地で縮小されたり、廃止されている昨今、卓球人は手をこまねいて見ているだけで良いのだろうか。すべてを日本卓球協会や地元の卓球協会にまかせても良いのだろうか。


Text by
今野昇Noboru Konno
中学から卓球を始めた人は、きっと覚えているだろう。
ボール拾いからスタートする1年生時代。小学生からやっていた同級生に悔しさと妬ましさを抱いた日。初めての大会で、手が震えるほど緊張したこと。団体戦では声を枯らして応援したこと。
部室がなく、授業後に台を出してダラダラと準備運動をしたこと。部員が多く、交代制で体育館の外でトレーニングしたこと。
新しいラバーやラケットを買った仲間を羨ましく眺めたこと。記録に詳しい仲間の話に感心したこと。練習中にバレー部やバスケ部のボールが転がり込んできて中断したこと。

