宇田幸矢「『もう追いつけないんじゃないか』とか。そういう葛藤と向き合いながらやってきました」
[世界のトップに見る ブロック最前線!]張本智和のブロック
卓球王国2026年1月号掲載[攻撃全盛時代に光る“守りの技術” 世界のトップに見るブロック最前線!]Vol.2
男子の王楚欽、女子の孫穎莎(ともに中国)と超攻撃スタイルが世界の頂点に立つ中で、 見逃しがちなのが彼らをはじめとする世界トップ選手の“守りの技術”。 自らもブロックの名手として、輝かしい実戦を持つ偉関晴光氏が、最前線のブロックについて解説する。 解説=偉関晴光[88年五輪複金メダル・全日本選手権優勝4回]
守から攻へ 勝てるブロック!!

Text by
偉関晴光Seiko Iseki
下半身でバランスを支えて、上半身を柔らかく使う
強打にも押されない鉄壁のブロック
張本智和(日本)のブロックは、強打に対しても非常に安定しているのが特長だ。その最大の要因は「体幹の力」を使っていること。それにより、威力に押されないブロックができている。 下連続写真は張本の基本のブロック。小さな動きなので見落としやすいが、張本はボールを迎えるにあたって右腰をわずかに引いて準備し、インパクトからフォロースルーにかけて右腰を戻しながら打球している。
▼張本智和(日本)の基本のブロック


