Top of Asia 張本智和『優勝を意識しなくていいからと言ってもらえて、その言葉に救われました』
The Final 全日本卓球2024 女子3位 横井咲桜・赤江夏星 「挑戦する19歳」
卓球王国2024年4月号掲載
信じられない気持ちとうれしい気持ち、両方が今はあります。
自分に失うものはなかった。(赤江夏星)
女子シングルス準決勝の舞台に立った、横井咲桜と赤江夏星は2004年生まれ。横井は青空に桜舞う4月、赤江は夏の夜空に星瞬く7月に生を受けた。
ともにパワフルな攻撃が持ち味の両選手だが、横井は巻き込みサービスから相手のレシーブをバックに集めて威力あるバックドライブで先手を取る両ハンド型。一方、粘着テンションをラケットの両面に貼り、豪快なスイングを見せる赤江は強烈なフォアハンドが武器。さらにデンソーに入社後、バックハンドを徹底的に強化してきた。
1回戦から出場し、戦うごとに調子を上げたのは赤江だ。4回戦では、Tリーグの日本生命レッドエルフでチームメイトとして戦う笹尾明日香(日本生命)との長いラリー戦を4−1で制した。これまで女子シングルスの最高成績は4回戦。自己新記録を更新すると、5回戦で安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)、6回戦で佐藤瞳(ミキハウス)を連破。準々決勝では、前日にパリオリンピックのシングルス2枚目の切符を手にした平野美宇(木下グループ)との熱戦にゲームオール11−9で勝利した。