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【セカンドキャリア】顧 万雲「努力することには意味があります。将来、社会に出ても、失敗から立ち直る力が大切だと思います」

[全中国5位/冠雲卓球スクール代表]

卓球王国2026年2月号掲載 vol.28

顧万雲は中国・河北省生まれ。国家チームに所属し、ペン表ソフト速攻で全中国選手権の混合ダブルス優勝、全中国運動会で5位となった。
しかし、自らの限界を感じ、河北省のコーチになった後、日本へ渡った。少年時代から卓球しかしていなかったので、日本の大学で勉強して、日本の大学を卒業するためだった。
卒業後は中国に帰るつもりだったが、日本に留まり、卓球スクールをスタートさせ、気がつけば来日から40年近く経っていた。

Text by

今野昇Noboru Konno

[こ・まんうん]
1964年5月22日、中国・河北省生まれ。1980年中国東北華北地区卓球選手権・男子シングルス優勝、1982年全中国卓球選手権混合ダブルス優勝、1983年第5回全中国運動会・男子シングルス5位。1987年に日本に留学し、日本語学校を経て東洋大に入学。1990年、全日本学生選手権男子シングルス2位。現在、冠雲卓球スクール代表

1990年の全日本学生選手権で準優勝の顧万雲。実際には生活費と学費を稼ぐために自分の練習はあまりしていなかった

「卓球だけをやるなら中国でも良かったのですが、私は日本で大学に行き、卒業証書を手にしたかった」 

 顧万雲は河北省時代、女子の李恵芬、耿麗娟、高軍といった世界チャンピオンの選手たちとともに練習し、国家チーム2軍では韋晴光(偉関晴光)、陳龍燦など、後のチャンピオンたちと同年代であった。国内では安定した成績を残しながらも層の厚い中国の中での限界を感じ、河北省のコーチを経て、来日した。東洋大を卒業後は、冠雲卓球スクールを開設し、現在はマスターズの選手から子どもたちまでを指導。全国で活躍する選手たちを育成している。

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