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【ワールドニュース】世界一の卓球コレクター、チャールズ・ホーイ氏が逝去

卓球王国2026年2月号 PICKUP【ワールドニュース】掲載

世界一の卓球コレクター
チャールズ・ホーイ氏が逝去

 世界一の卓球コレクターと言われ、ITTF(国際卓球連盟)ミュージアムで学芸員も務めたチャールズ・ホーイ氏が逝去したことを、11月28日にITTFが発表した。
 「チャック」の愛称で親しまれたホーイ氏は、40年以上に渡って世界各地で卓球に関するさまざまな文物を収集。その膨大なコレクションをITTFに寄贈し、スイス・ローザンヌに設立されたITTFミュージアムの学芸員に任命された。2018年にITTFミュージアムが中国・上海に移転後は、名誉学芸員も務めた。

ITTFミュージアムで収蔵品を紹介するホーイ氏

ITTFの年次総会で
副会長8名が選出される

 11月15日、オンラインで行われたITTFの年次総会(AGM)が閉幕。すでに再選されたペトラ・ゾーイング会長(スウェーデン)を支える8名の上級副会長が選出され、執行理事会のメンバーが確定した。8名の顔ぶれは下記のとおり。

アンソニー・ムーア(オーストラリア)
劉国梁(中国)
ポール・カジェ(エクアドル)
ゼイナ・ラシッド王女(ヨルダン)
ワヒド・オショディ(ナイジェリア)
ベアトリス・ロマネスク(ルーマニア)
ヴェリ・オザン・チャクル(トルコ)
ヴァージニア・サン(アメリカ)

 劉国梁・元中国卓球協会会長や、オリンピック2大会に出場し、2011年にヨルダンの王族と結婚して王女となったゼイナ・ラシッド王女(ゼイナ・シャバン)らが副会長に選出された。
 日本は前原正浩副会長が今期で退任することを受け、日本卓球協会の星野一朗副会長が立候補していたが、選出されず。ITTF執行部でのポストを維持することはできなかった。

ITTF副会長に選出され、会長代理も務める劉国梁氏(写真提供:WTT)

ITTFよりもひと足早く
各国の卓球連盟が100周年

 11月30日、ドイツ卓球連盟は創立100周年の祝賀会を実施。ITTFのペトラ・ゾーイング会長も出席し、「加盟協会の中でも最大規模、かつ最も歴史ある団体のひとつとして、卓球界に計り知れない貢献をしてきた」と祝辞を述べた。
 ドイツは1926年のITTF創立時の加盟協会のひとつ。チェコとスロバキア(当時はチェコスロバキア)の卓球連盟も今年で100周年で、オーストリア・スウェーデン・デンマークの卓球連盟は来年、ITTFとともに創立100周年を迎える。

正式に現役引退の李尚洙
2026年2月に記念式典実施

 2024年12月の韓国総合選手権で優勝し、2025年の韓国代表に内定しながら、「若手にチャンスを譲りたい」と代表権を返上した李尚洙。その後は個人資格でWTTなどの国際大会に出場していたが、11月9日に閉幕したWTTチャンピオンズ・フランクフルトで3位に入賞したのを花道に、正式に現役引退を表明した。Tリーグの岡山リベッツとは2026年3月まで契約期間が残っており、Tリーグではプレーする可能性が残されている。
 フランクフルトでも李尚洙の引退セレモニーが行われたが、韓国卓球協会は2026年2月9日に李尚洙の引退記念式典を行うことを発表。2013年世界卓球混合複2位、2017年世界卓球3位などの実績を残したナイスガイは、35歳でそのキャリアに終止符を打つ。

WTTチャンピオンズ フランクフルトで引退セレモニーを行った李尚洙(写真提供:WTT)

樊振東と王曼昱が快挙
全中国運動会で2連覇達成

 11月7〜20日にマカオで行われた全中国運動会・卓球競技。今年からU18(18歳以下)の年代も新設され、計10種目が行われた。
 男子シングルスは国際大会に出場していない樊振東が、圧倒的な強さを見せて2連覇。準決勝で王楚欽を4ー2、決勝では林詩棟を4ー1で下し、五輪金メダリストの貫禄を見せた。
 女子シングルスも王曼昱が前回大会に続く2連覇。決勝は前回大会に続いてライバル・孫穎莎との対戦となり、前回は4ー0で勝利した王曼昱が再び4ー2で勝利を収めた。男子団体は北京市、女子団体は山東省が優勝し、北京市チームの馬龍は史上初めて4種目すべてで優勝する快挙を成し遂げた。

オーストラリアで指導者に?
陳幸同がネットでの噂を否定

 中国女子チームの陳幸同が、12月8日に『微博』を更新。中国のインターネット上で出回っている「陳幸同はオーストラリア卓球協会と契約を結び、ジュニアチームの監督に就任する」という噂について言及した。
 「私がオーストラリアに行ってコーチになるということを、サイトを見て初めて知りました。皆さん、私の将来について考えてくれてありがとう」とユーモアを交えて噂を否定した陳幸同。サイトへのアクセス数を稼ぐために流された、根拠のない噂にすぎなかったようだ。

インターネットでの「オーストラリアでジュニアチームを指導する」という情報を否定した陳幸同