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【私の失敗学】大矢英俊「教えているはずが、子どもたちから卓球の楽しさを教えられていた」

卓球王国2026年3月号掲載/負け、迷い、遠回り。そこから何を学ぶか── 私の失敗学

大矢英俊[ファースト]

 かつて世界は努力すれば手が届く場所にあった。日の丸を背負う舞台から降り、大矢英俊は腐りかけた。それでも卓球から離れなかった男は、37歳の今が「一番卓球が楽しい」と言い切る。

卓球スクールで教え始めたことがぼくの運命を変えた

 10代後半から20代前半にかけて、NT(ナショナルチーム)のメンバーの一員として、日の丸を背負って世界で戦うことが、ぼくにとっての最大のモチベーションになっていました。

 2009年の世界選手権横浜大会(個人戦)への出場を境に、NTにいることがある種の「当たり前」になっていた自分が「世代交代の波」に呑み込まれました。孝希(丹羽/ファースト)や真晴(吉村/SCOグループ)といった年下の世代が台頭してくると同時に、ぼくはNT候補選手に降格し、海外派遣のメンバーからも外れるようになり、出場する場合も自主参加という現実を突きつけられました。当時のぼくは23歳で、まだまだやれると思っていた年齢でした。

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