【対下回転のバックドライブ】柳延恒「『腕だけで振るな』40年前の中国で学んだ現代卓球に通ずる基本」
[クローズアップ]オギムラだったら何をするのか。そして隣人、中国との関係
卓球王国2026年3月号掲載
ピンポン外交、統一コリアを成し遂げた荻村伊智朗だったら今の日本をどう見るだろう
部活動問題、国際卓球連盟での日本のプレゼンス(存在感)、Tリーグと日本リーグの問題。そして、日本と中国の関係の中での卓球の役割。これらの課題を前にして、「あの人」だったら、どう動いただろうか。強いリーダーを欠く日本の卓球界は、いま何をすべきなのだろうか。


Text by
今野昇Noboru Konno
中国の国際舞台復帰のために荻村伊智朗は周恩来首相と面会し、奔走した
もしオギムラが生きていたら、現在の膠着した日中関係の中で、卓球を通じて何を成そうとしただろうか。
オギムラは2018年のTリーグ創設に際し、日本リーグがともに歩まないという選択を、果たして看過しただろうか。
オギムラは「卓球のメジャー化」という揺るがぬ信念のもと、WTTの隆盛をどのように見つめ、ITTF(国際卓球連盟)が果たすべき役割をどこに見出しただろうか。
そうした問いを自然と抱かせるのが、卓球界の大先輩・荻村伊智朗の存在である。
1991年世界選手権千葉大会で実現した「統一コリア」は、彼の最大の功績のひとつだ。スポーツの枠を超え、政治的にも大きな意味を持ったこの出来事を描いたドキュメンタリー『小さな統一』が、12月4日の荻村の命日のあと、NHK BSで放送された。

