「なんちゃってコーチ」ではなく、ライセンスを持ったコーチに教わりたい
世界トップのトレンドはコレだ! バックドライブ最前線[坂本竜介]
卓球王国2026年3月号
時代の経過とともに、レベルが上昇し続けているバックドライブ。現役時代は豪快なバックドライブを武器に活躍し、現在は大藤沙月・横井咲桜を指導する坂本竜介氏(元日本代表・全日本混合複優勝)に世界トップのバックドライブのトレンドを解説してもらった。

Text by
坂本竜介Ryusuke Sakamoto
❶常に質の高いボールが打てる「外打ち」タイプの樊振東
パリ五輪王者の樊振東(中国)のバックドライブは「外打ち」タイプ。上の連続写真は相手のツッツキに対するバックドライブだが、低い姿勢を作ってボールを待ち、手首の返しをしっかり使いながらボールの外側をとらえて打球。
どの位置からでも、どんなボールに対しても質の高いバックドライブを打てるのが樊振東のすごさだが、それを可能にしているのは前腕の引きの速さ。連続写真でも普通なら詰まってしまいそうな深めのボールに対して、チキータを打つ時のように瞬時に前腕を引いてバックスイング(❷~❹)。連続写真❹のような体勢を作ることで、差し込まれずに威力あるバックドライブを打っているが、相手のボールに対する判断や調整もうまい。
また、「外打ち」タイプはクロスに比べてストレートには厳しいボールを打ちにくいが、樊振東の場合は「外打ち」でも早い打球点とタイミングで打球することでストレートにも厳しく攻めることができる。
ヨルジッチ(スロベニア)も「外打ち」タイプで、右肘を高く保って打球することでボールの外側をとらえやすくしている。



