ココが違う!世界トップに学ぶ[レシーブの極意]
卓球王国2026年2月号掲載
相手のサービスの狙いを読み、3球目攻撃を封じ、主導権を奪い返す。これこそ、世界のトップ選手が実践する「勝つため」のレシーブだ。彼らの極意を覗(のぞ)いて、実戦で活かせるヒントを学ぼう!
解説=偉関晴光 [88年五輪複金メダル・全日本選手権優勝4回]

Text by
レシーブの核心は「回転の読み」。見極めで決まるレシーブの質
連続写真は、横回転サービスに対する孫穎莎(中国)の「流し」のレシーブ。自分から見て右方向に曲がるサービスに対し、ラケットを右から左にスライドさせて横回転をかけ返し(❹❺)、相手のミドルへ返球した(❻)。
孫穎莎のレシーブは決して攻撃的ではないが、相手の回転を瞬時に見極め、その回転を利用して返球できる巧さが光る。この「回転の見極め」こそ、レシーブにおいて最も難しく、最も重要なポイントだ。
回転の見極めでは、上・下回転といった縦回転は比較的対処しやすいが、厄介なのが「横回転」。横回転には右横・左横に加え、横上・横下があり、さらに長短まで絡むため、ラケット面やボールの捉え方に迷いが生じやすい。
正確に回転を判断するためには、相手の打球時のラケット角度と打球位置という2つの情報が重要。いずれも回転を見極めるための判断材料となる。
連続写真❶❷を見ると、孫穎莎は相手の打球の瞬間を凝視しながら回転を見極めている。中には、ボールの弾道で回転を判断する選手もいるが、それでは対応が一歩遅れ、相手の回転を利用して返球することは難しい。
❶相手の回転を利用して、一撃を防ぐ孫穎莎のレシーブ



連続写真❻で相手が孫穎莎のフォアサイドへバックドライブ。孫穎莎は「待ってました」と言わんばかりに豪快なフォアドライブで狙い打つ(❼❽)。相手から主導権を奪い、4球目攻撃で仕留める、まさに「完璧」なパターンだ

