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【セカンドキャリア】佐藤大輔「モロッコ行きが人生の転機。卓球を一生懸命やってきたことは自分の人生のベースになっています」

[外務省・在ガボン日本国大使館参事官]

卓球王国2024年7月号掲載「セカンドキャリア。選手たちのその後」の原文 vol.11

中学・高校・大学と卓球中心の生活で、成績を残したものの、卒業後に行き詰まった佐藤大輔。
JICA青年海外協力隊でモロッコに行ったことで彼の人生は大きく変わっていく。
外務省という政治・経済のみならず、国際協力の最前線で働きながらも彼の根っこにあるのは、「卓球人」としての経験だった。

Text by

今野昇Noboru Konno

[さとう・だいすけ]
1966年7月26日、東京都生まれ。全中個人3位。高校総体個人ベスト8、インカレ3位、関東学生リーグ20勝(特別賞)。新潟大大学院を修了後JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊としてモロッコで2年間活動後、JICAチュニジア事務所、モロッコのナショナルチーム監督、JICA東京本部での勤務等を経て、2005年に外務省に入省。現在、アフリカの在ガボン日本国大使館参事官

全中シングルスでは3位、他のふたりもベスト8に入り「瑞穂三羽ガラス」と称されました

東京の瑞穂町で生まれ、瑞穂二中で全国3位、東山高校、早稲田大学で主将として活躍、しかし、大学卒業時に進路に迷い、大学院に進んだものの自分の道を見つけられずにいた時に出合ったのは国際協力という仕事だった。外務省に入っても彼のベースには卓球がある。

 卓球との出会いは小学4年生の頃で、同じ町の出身で大正大OBの中野茂先生が近所の小さな卓球場で指導されていて、幼なじみの佐藤進、小鷹好夫などと一緒に始めました。中学は3人とも地元の瑞穂二中に入学、中野先生は同中学校の国語教師でした。当時は小学生から卓球を始めている子どもは少なく、1年生主体のチームでいきなり全中に出場、中2になった時に中野先生は文大杉並高に転勤され、学校では瀧島薫先生の指導を受け、夜は仲間達で練習する毎日でした。
 中2で全中ベスト8に入り、以降団体戦は1年間無敗、中3の関東大会で団体優勝し、全中も優勝候補最有力と目されていましたが、なんと初戦0-3で敗退。でも、シングルスでは私が3位、他のふたりもベスト8に入り「瑞穂三羽ガラス」と称されました。

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