呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
ラケット振動の謎に迫る〈後編〉複数の振動がラケットの“個性”を決める
別冊『卓球グッズ2024』掲載
Supervised by
尹重洛YUN Jung Rak
ラケットの弾みや打球感に関わると言われる「振動」。そもそも振動とは何なのか?
振動が弾みや打球感にどう関係するのか? 韓国・ソウル大学を卒業し、大手自動車メーカーで振動を専門に
研究開発に関わった後、卓球メーカーでラケット開発にも関わった経歴を持つ
“振動のスペシャリスト”尹重洛(ユン・ジュンラク)さんの監修のもと、ラケット振動の謎に迫る。
(この後編では、前編で紹介したものとは別種類のラケット振動や、特殊素材の影響などを紹介)
2種類の振動が手に伝わる「打球感」
「打球感」について、振動の視点からさらに詳しく見ていこう。
ボールがラケットに当たるインパクトの瞬間、ラケット(ブレードの中央部)には衝撃が加わり、その衝撃によって生まれた振動が、ラケットを握る手に伝わっていく。なお、打球時の振動によって音(空気の振動)も生まれて耳に伝わるが、ここでは手に伝わる振動についてのみ考える(ちなみにラバーの音と比べて、ラケットの音は小さい)。