呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
[クローズアップ]コーチ無法地帯から脱却せよ
日本で初めてのスタートコーチの講習会が九州で開催
卓球王国2024年7月号「クローズアップ」掲載
日本卓球界で初めての「スタートコーチ」講習会が熊本市で開催された。現在、日本卓球協会独自のコーチライセンスはなく、日本スポーツ協会(旧・日本体育協会、2018年に組織名称を変更)の公認スポーツ指導者制度を使っている。
コーチライセンス制度とは何か、もう一度考えてみよう。
Text by
今野昇Noboru Konno
熊本市で日本で初めての卓球の「スタートコーチ」講習会が開催
昨年の11月号で「日本卓球協会は独自のコーチライセンス制度を整備すべきだ」と書いた。日本の卓球の現場は、「コーチの無法地帯」とも言われ、誰でも子どもたちや初心者を教えられる現状がある。
その時のコラムに対して多くの賛同の声もいただいたが、実際には「卓球協会独自」のものではなく、日本スポーツ協会(日本の中央競技団体および各都道府県の体育協会を統括する団体)の公認スポーツ指導者資格として動き出している。
そして、全国に先駆け、4月29日に九州卓球連盟が「公認スタートコーチ養成講習会」を熊本市で開催した。2026年の全九州の小学校の団体戦では「監督はスタートコーチ以上のライセンスを有する者」と義務化したために、九州各地から55名がこの講習会を受講した。