水谷隼&吉村真晴の本音トーク「わざとこの人はやっていたんだ。つじつまが合ったので、この人怖いです」
試合前に言い訳を作り、「負ける準備」をする選手たち
卓球のメンタルって「なんやねん」
卓球王国2024年4月号掲載
Text by
岡澤祥訓Yoshinori Okazawa
負けた原因、うまくいかない理由はどこにあるのか。自分自身で改善し、努力する方向に向かっていこう
物事の結果の原因を何のせいにするのかが、「原因帰属理論」です。うまくいかなかった時、試合で負けた時に「運」など、自分がコントロールできないものに帰属させるのではなく、自分がコントロールできるものに帰属させるべきではないでしょうか。
「じゃあ、コントロールできるものはなんですか」というと、それは「努力」です。「努力が足りなかったから負けました」ということが負けた時やうまくいかなかった時の理由であれば、「それなら努力しましょうね」となります。
ところが、負けた理由を、「運がなかった」「相手の調子が良かった」「床が滑った」「照明が暗くてボールが見えなかった」というように自分以外のものに求めてしまうと、「自分は悪くない、負けたのは自分のせいではない」となってしまい、いつまでも改善できません。
よく日本のスポーツ選手は「負けたのは自分のせいです。自分がしっかりやれば勝てた。他の選手のせいではない」と言うことが多いのですが、これは本当にそう思っているかどうかは別にしても、そう言っておけば、その場が収まるとかチームがまとまると思っているのかもしれません。実際にそうであれば。言葉にするだけではなく、自分の何が悪かったのかを分析し、改善すれば良いでしょう。