[さよなら、ティモ。キミを忘れない]「ぼくは卓球とともに生きてきた。いつも卓球のそばにいた」(ティモ・ボル)
[ホットアイテム]怖いほどの二重性能。XIOMジキル & ハイドZ52.5
卓球王国2023年7月号掲載
相手が震え上がるほどの威力と極上の打球感による安定性
大ヒットラバー『ヴェガ』を世に送り出したXIOM(エクシオン)がエネルギーを注入する新作『ジキル&ハイド』シリーズ。フラッグシップモデルの『ジキル&ハイドZ52.5』を深堀りしてみた。
完璧すぎるコントロール性能「ジキル」と、狂暴なパワーボール「ハイド」を持つハイエンドなラバーが登場した
そもそも『ジキル&ハイド』とは130年前のイギリスの怪奇小説のタイトルで、原題は「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」。解離性同一性障害、いわゆる二重人格者をテーマにした小説だった。ゆえに、二重人格を持つ人を「ジキル(善良な紳士であり、知的な大学教授)」と、「ハイド(狂暴な殺人者)」と表現するようになった。
卓球市場において類似するラバー商品名はあるが、この『ジキル&ハイド』は名前そのものが差別化されている。このシリーズのキャッチコピーは「狂乱」と「制御」、そして「事実は真実の敵だ」。なんとも意味深な言葉。「今世界で売れているラバー、それが事実だとすれば、本当の真実はそこにはない。真実はこのラバーにあるのだ。それが『ジキル&ハイド』だ」とでも言いたいのだろうか。過去のXIOMの広告でも爆弾を連想させたり、蛇のうねりを想像させたり、はたまた白いネズミや猫の目など、さまざまなモノが登場したことを考えれば、今回の言葉の謎掛けは驚くに値しない。さて、ラバーの話に戻ろう。