[クローズアップ]遅すぎたけど、やってほしい。卓球の普及活動
卓球王国2024年8月号掲載
遅すぎるかもしれないが、やらないよりははるかに良い。そして、それは今やるしかない。日本卓球協会が登録人口減少に備え、「普及対策プロジェクト」を発足予定。コロナ後に回復すると見られていた登録人口が足踏み。卓球の危機は目の前にある
日本卓球協会は6月23日以降の新体制で、「普及対策プロジェクト」を発足すると発表した。前年度(2023年度)は協会登録人口がわずかに減少。以前から協会の普及活動はなかなか進まなかったが、少子化、中学の部活動の地域スポーツ移行の流れを受け、協会も卓球の普及に本腰を入れるようだ。
Text by
今野昇Noboru Konno
中体連が20競技のうち9競技を全国中学校大会から除外。卓球は継続となったが、規模縮小は加速するのか
あまりにも遅すぎた。それでも、やるべきだ。
6月8日の日本卓球協会理事会後のメディアへのブリーフィング(報告と質疑応答)で、宮﨑義仁専務理事が「普及対策プロジェクト」を発足させることを公表した。6月23日の協会の評議員会後の新体制からのスタートとなる。そのプロジェクトには卓球メーカーなどの日本卓球公認工業会のメンバーや、卓球専門メディアの代表なども入れ、将来の卓球界の活性化のために議論していくとのこと。
宮﨑専務理事は理事会で、2023年度の協会の登録人口が数千人規模の減少(正式発表は評議員会承認後/23日発表の登録人口は3,944人減少の299,285人)だったことに触れ、今後も減少していくと予測。また、部活動の地域スポーツへの移行の流れを受け、協会が普及活動のためのプロジェクトを発足させると報告した。