呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
[プレイバック2016リオ五輪]DAY4-2/8月9日<4日目>愛の勢いは止まらない
別冊卓球王国「リオ五輪特集号」掲載
リオ五輪 卓球競技
2016年8月6日~17日/ブラジル・リオデジャネイロリオセントロ・パビリオン3)
Coverage by
今野昇Noboru Konno
写真=今野昇、レミー・グロス
photographs by Noboru Konno & Remy Gros
福原愛、世界4位 馮天薇を寄せ付けず準決勝へ快走!
女子シングルス 準々決勝
福原愛(日本)4–0 馮天薇(シンガポール)
卓球の神が、福原愛に舞い降りた。
準々決勝の対戦相手は、12年ロンドン五輪銅メダリストの馮天薇(シンガポール)。国際大会での対戦成績は、福原の3勝14敗。決して分の良い相手ではなかったが、福原はバックハンドの打ち合いで優位に立ち、フォアに振られても驚異的な反応で、切れ味鋭いカウンターで打ち抜く。
福原がバック面に使用している表ソフトは、変化が大きい半面、ミスも出やすい難しいラバーだ。しかし、この試合ではバックハンドの凡ミスはゼロに近かった。レシーブで馮天薇を見据える眼光は鋭く、まさに極限の集中力、「ゾーン」の世界に潜り込んでいた。
試合を完全に福原にコントロールされた馮天薇は、4ゲーム目は集中力が切れた。接戦でのメンタルの強さが光る選手だが、そこに持ち込む余裕を与えてもらえず、福原の強さを際立たせる形でシングルスの舞台を去った。