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[Goods Story 松下浩二]プロフェッショナルのこだわり

別冊卓球グッズ2009掲載

誰も通っていない道を松下浩二は歩いてきた。期待と不安でいっぱいになった1993年のプロ宣言。信じたのは己の技術、そして一本のラケットだった。弾まないカットと弾む攻撃という背反する要求をラケットに突きつけながら、自身の名前の入ったプロモデルを作り上げた。松下はそのラケットとともに世界の舞台で戦い、ともにコートを去った。
写真=高橋和幸 

Text by

今野昇NOBORU KONNO

まつした・こうじ
1967年8月28日、愛知県豊橋市生まれ。中学・高校で全国大会の決勝に4回進みながら、ライバル渋谷浩に敗れた。全日本選手権では4回優勝、五輪には4大会連続出場し、世界選手権では97年に渋谷浩との男子ダブルスで3位入賞、2000年には団体で3位に入賞した。2009年1月に現役を引退、2010年にヤマト卓球㈱(現VICTAS)社長に就任、2018年にはTリーグを立ち上げる

全日本チャンピオンになり、ドイツでプレーしていた頃の松下浩二

 

弾まないラケットと弾むラケットという矛盾したものを求めていた

「それまで名前入りのラケットは珍しくて、自分の名前の入ったラケットを見た時はうれしかった」と松下浩二は当時を振り返る。93年12月の全日本選手権で初優勝したあとに、レンズに自身の名前の入った『松下プロモデル』が作られたのだ。それはプロフェッショナルとしてのひとつの証でもあった。

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