呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
【それぞれの五輪8】2016 吉村真晴「もう一度そこに立ちたくなるスペシャルな舞台」
1988年のソウル大会から卓球が正式種目として五輪に採用され、2016年のリオ大会まで8度の五輪が行われた。
過去8大会に出場したオリンピアンに「それぞれの五輪」を語ってもらった。(卓球王国2021年8月号掲載)
2016 Rio de Janeiro リオデジャネイロ五輪🇧🇷 吉村真晴 YOSHIMURA MAHARU
「感じたことのない緊張感だった」。吉村真晴はリオ五輪に向かう心境をそう振り返る。プレッシャーから始まった初めての五輪は、日に日に熱量を増し、一生忘れられないエキサイティングな日々へと変わっていった。
●
リオ五輪が始まる前は、高揚感よりも緊張感のほうが強かったですね。一緒に練習している仲間を代表して五輪に行くという気持ちもあったし、時間ができるとあれこれ考えてしまって、自分を追い詰めていた気がします。そのストレスもあってか、五輪に出発する頃に手足口病にかかって、リオに着いてから数日は隔離されていました。