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戸上隼輔がTリーグではなく、ドイツを選んだ理由。不自由だが、卓球に集中できる環境があった

卓球王国PLUS独占記事

ブンデスリーガ・プレーオフ決勝で2勝をあげ、会場で勝利者インタビューを受ける戸上。英語でのインタビューにも慣れてきた 

Text by

今野昇Noboru Konno

PHOTO Manfred Schilling

卓球青年・戸上隼輔は荒野を目指した。
2024年、男子卓球日本代表の戸上隼輔(井村屋グループ)は、日本のTリーグではなく、ドイツ・ブンデスリーガの名門クラブ「TTFリープヘル・オクセンハウゼン」への参戦を決断した。その選択は、金銭的にも環境的にも“便利”な日本を離れ、不自由と覚悟の伴う欧州の荒野に飛び込むものだった。

きっかけは、2024年2月の世界選手権釜山大会期間中にあった。元日本代表の水谷隼と戸上のマネジメントを務めるHLBスポーツ・佐藤司社長の会話にあった。佐藤は単刀直入に水谷に向かってこう切り出した。「戸上が強くなるためには日本にいたほうがいいのだろうか」と。それに対して水谷の答えは早かった。「え? 司さん、まさか戸上に日本でプレーするという選択肢があるんですか」。「戸上は外に出るべきですよ、強くなりたいんなら」。

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