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WTT横浜兄妹優勝インタビュー 張本美和 「横浜では、大きな声援と拍手が聞こえて、すごく力になりました」

卓球王国2026年11月号掲載

押し寄せる苦境を驚異的なメンタルと高い技術力で乗り越えて、
兄・智和と並んでつかんだ横浜での栄冠。
名実ともに世界トップに君臨する18歳の若き日本のエースが
横浜の激闘の舞台裏と胸中を明かす。

Interview by

中川 学Manabu Nakagawa

はりもと・みわ
2008年6月16日生まれ、宮城県出身。元中国代表の両親の影響で2歳でラケットを握る。小学生時代に全日本選手権のバンビ・カブ・ホープスで優勝し、中学1年で全国中学校大会で優勝。初出場となったパリ五輪では女子団体で銀メダルを獲得。26年全日本選手権でシングルス初優勝を飾るとともに、ジュニア、女子ダブルス、混合ダブルスの4冠を達成。8月のWTTチャンピオンズ横浜でシングルス優勝。世界ランキング3位(9月7日現在)。木下グループ所属

横浜のドローのライブ映像を遠征先で見て「ハッピーな気持ちが一気に沈んだ」

 コート上で見せる堂々たる立ち振る舞いとは裏腹に、その胸中は絶えず不安や葛藤ととなり合わせだった。
 苦手意識のある同士打ち、中国選手からのプレッシャー。幾重もの試練に押し潰されそうになりながらも、張本美和は最後まであきらめずにボールを追い続けた。激闘の最中に彼女の背中を押したのは、会場に響き渡るあたたかな声援と、両親や兄への思いだった。
 技術の進歩以上にひとりの人間として、またひとつ成長を遂げた張本が、歓喜の影にあった葛藤と、応援してくれたファンへの素直な感謝を言葉に変える。

●――WTTチャンピオンズ横浜での優勝おめでとうございます。少し時間が経ちましたが、張本選手にとって、どんな大会でしたか?
張本美和(以下・美和) まずは優勝できたことが本当にうれしかったです。大会前には自分が優勝できるなんて思っていませんでした。日本で開催される大会で、早くに日本選手と当たるのは、自分の中では嫌だなと思っていました。特に橋本選手(帆乃香/デンソー)は、自分の中であまり自信がない相手だったので、ドローが決まって初戦で橋本選手と当たることになってから、横浜の会場に行くまでは足取りが重かったです。

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