水谷、吉村は口を揃えた。「日本代表全体に危機感を感じてます」。どっか、おかしいぞ、日本の卓球
【アーカイブ】全日本チャンピオンインタビュー 石川佳純 vol.2「絶対成功するまで諦めないで頑張れたのは、その先に見えるものがあるからかな」
卓球王国2016年4月号掲載
写真=江藤義典&奈良武 photographs by Yoshinori Eto & Takeshi Nara
石川佳純は2015年1月の全日本選手権で3度目の優勝を飾り、5月の世界選手権では混合ダブルスで銀メダルを獲得。ワールドツアーの連戦を重ねながら、9月にリオ五輪の日本代表の切符を手にして、世界ランキングも自己最高の5位まで上げた。
しかし、左足の故障で9月下旬のアジア選手権を棄権した。故障やケガとは無縁の選手と言われてきた石川にとって想定外の故障だったが、10月末のワールドカップで見事に復活。日本選手として初の決勝へ進んだ。国際大会の連戦をこなしながら確実に力をつけていった1年間だった。
interview by
今野 昇Noboru Konno
苦しい時もあるけど、今は目標があるので、それに向かって楽しい気持ちを持ってやることが大切ですね
●ー昨年は9月に左足を故障して、アジア選手権を棄権しました。
石川 (故障で棄権したのは)初めてですね。自分の体のケアとか、体に対する考え方を改めて見直すことができた。万全に体が動けてこその卓球なので、そこをもっともっと意識して、ケガとか病気をしないようにと自分自身勉強になりました。
●ー体も年々変化していると思うけど。
石川 体の感覚というのは小さい頃からどんどん変わっています。成長もしていると思うし、年齢とともに感覚も変わっているので、何がダメだったから体調が良いとか悪いとかをわかっていくことがケガを防いだり、調子が良い時と悪い時の波をなくす秘訣になるのかなと思います。