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卓球マニア養成ギブス[ようこそ卓球地獄へ]荻村伊智朗という男  

卓球王国ブックス「ようこそ卓球地獄へ」<第1章 奇天烈卓球人ファイル>より<その6>

Text & Illustration by

伊藤条太Jota Ito

そのギャップこそが、荻村ワールドの醍醐味なのだ(私がおかしいのだろうか)

 城島充の荻村伊智朗伝『ピンポンさん』(講談社)をアマゾンで入手したが、読み出したとたんに鳥肌が立って読むのを止めた。まずい。こんなのを読んだらふざけたコラムなど書けなくなる。原稿を書き終わるまで読むのは止めることにした。

 私が荻村伊智朗という男を知ったのは中学校の図書室から借りた『卓球世界のプレー』(講談社)という本であった。「上体が180度、ラケットが360度も回転する快心のスマッシュ(ヨハンソン)」とか「これはほんの4秒くらいのラリーだが、二人合わせて20年近いキャリアのこもった内容であった(ベンクソン対長谷川の連続写真)」といった、インチキ臭くも、有無を言わさぬ知的な迫力に、中学生の私は完全にノックアウトされたのだった。おかげで30年経った今もこの本は家の本棚に入ったままである(ごめんなさい)。

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