元実業団選手の成本綾海が欧州リーグ参戦の経験も生かし、プロコーチに
卓球王国PLUS独占記事
元中国電力ライシス所属で、Tリーグの京都カグヤライズでも活躍した成本綾海が指導者として新たな一歩を踏み出した。「25年間、選手として走り続けている間、たくさんの方々に支えてもらった分、私がコーチの立場で誰かの力になれたらなと思います」
実業団とTリーグで実績を築き、2025年にはポーランド・プレミアリーグにも参戦。その成本が感謝と決意を胸にプロコーチに転向し、この3月からは古巣・京都カグヤライズでも指導にあたっている。
京都カグヤライズは、18歳にして世界ランク8位に名を連ねる松島輝空(木下グループ)を兄に持つ、12歳のTリーガー・松島美空(田阪卓研)が所属するチームだが、今回成本は一般の愛好家(年齢・経験問わず)を対象にしたスクール部門を担当する。

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ポーランドで得た“もう一つの卓球観”
成本といえば、バック表の異質攻撃型。前陣速攻スタイルで身長153cmと小柄でながら、高い身体能力を生かした抜群のフットワークが持ち味だった。
とりわけダブルスでの実績が光る。
中でも2022年および2023年の全日本選手権は、連覇記録を更新中だった伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)ペアに敗れたものの、当時実業団でチームメートだった宋恵佳(2022年)、井絢乃(2023年)とのペアで準優勝。女王ペアを追い詰めた積極果敢な戦いぶりは今も記憶に新しい。
また、2025年の「わたSIGA耀く国スポ2025(第79回国民スポーツ大会)」に開催地・滋賀県チームの一員として成年女子の部で準優勝。ここでも攻撃的なプレーを貫いた。
2024-2025シーズン、京都カグヤライズのアンバサダーを務めながら挑戦したのがポーランド・プレミアリーグだ。加入したのは「ポリテクニカ・ジェシュフ」。南東部にあるジェシュフ工科大学が母体のチームだ。
あいにく日本で練習中に腰を痛め、シーズン後半からの合流となったが、ポーランド代表のズザンナ・ヴィルゴスらとともに8試合に出場。7勝を挙げて、前年は全8チーム中6位だったチームの2位浮上に貢献した。

