松島輝空(後編)「今回は本当に、実力で、自力で取れたという感覚に浸っていました」
【卓球の才能って何だ!?】石田大輔「世界で戦うための“トータルセンス”という考え方。才能には3つの要素がある」
卓球王国2026年5月号掲載/「才能のスポーツ」卓球で、選手・指導者が語るさまざまな才能のカタチ

小学生の頃の早田ひなを見て、石田大輔はダイヤモンドの原石としての輝きと「努力する才能」を見出した。その原石を磨き続けること10年、パリ五輪でのメダルの輝きとなって結実した。
トータルバランスで「10」を超えていけるかが、世界で活躍するための境界線になる
指導者として卓球選手の才能を見る際、私は「ボールセンス」「身体センス」「努力の才能」という三つの要素を重視しています。
第一の「ボールセンス」とは、ボールタッチの繊細さです。回転をかける感覚、打球の飛距離を調整する力加減、そしてボールに対して自在にラケットの角度を合わせる技術、これらを総称してボールセンスと呼んでいます。
第二の「身体センス」は、適切なポジションを瞬時に取れる能力や、ボールとの距離感を合わせる感覚、そして反応速度を指します。中には、最初からポジショニングが驚くほど優れている選手もいます。
そして第三が「努力の才能」です。これにはメンタルの要素が多く含まれており、自分の技術にどこまで真摯に向き合えるか、試合で困難に直面した際に前向きに打開できるか、きつい練習をむしろ楽しめるかといった資質です。
私は、これら三つの柱を合わせたものを「トータルセンス」と定義し、選手を10点満点で評価するようにしています。

