戦い続けるチョッパー、村松雄斗「自分を天才とは思わないですけど、よく我慢したなとは思います」
卓球王国PLUS独占インタビュー Vol.3
選手として歩む時の時計の針は早い。特にトップ選手として、プロ選手として卓球に打ち込んでいる間の時間は、あっという間に過ぎ去っていく。村松雄斗は10月14日に30歳を迎える。かつて「天才少年」ともてはやされた彼であっても、現役のプロとして卓球に没頭できる時間は決して長くはない。
そんな“天才”と呼ばれた村松雄斗とのロングインタビューは、「これから何をすべきか」というやりとりで締めくくられることになる。

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村松雄斗●むらまつ・ゆうと
1996年10月14日生まれ、山梨県出身。全日本選手権ではバンビ・カブ・ホープスで優勝。ユース五輪では銀メダルを獲得。2023年から4シーズン、ドイツのブンデスリーガ1部リーグの「マインツ」「ザールブリュッケン」でプレーした。2026~27年のシーズンはTリーグの静岡ジェード、ポーランドリーグなどでプレー。26年10月4日の時点でTリーグは5戦全勝。所属ファースト
あとどれぐらいできるのかなと正直自問自答してますね。やれるならなるべく長くやりたいです
2026年春、ドイツから帰国した村松は、東京で借りていたマンションを引き払い静岡へ引っ越した。新たな拠点をベースにしたプロ生活にも、いまや慣れてきた様子だ。
10月10日時点で、Tリーグでは5戦5勝と絶好調を維持している。11月2日にはポーランドへ渡って現地リーグに参戦し、帰国するのはクリスマス前の予定だという。
ブンデスリーガでプレーしていた頃から、常に将来への不安を感じていたと村松は語る。それは、プロのアスリートであれば誰もが一度は直面する苦悩かもしれない。今回のインタビューでは、そんな彼の偽らざる胸の内を語ってもらった。
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●ー初めてドイツのブンデスリーガに行ったのが20歳くらいで、今29歳だけど、最初の時とは考え方も違いますか?
村松 卓球の考え方も違ってきてるし、あとどれぐらいできるのかなと正直自問自答してますね。やれるならなるべく長くやりたいです。勝ちたい気持ちもあるので、勝てるならできるだけ長くやりたい感じです。今はできる環境があるんで、それに感謝しながらプレーしています。
●ー久しぶりのTリーグはどういう感じですか? ブンデスリーガとTリーグでは試合の雰囲気も違うと思うけど。
村松 練習は静岡でやっていて、石山慎とか町飛鳥さんとか、静岡のメンバーとやっています。ドイツのほうがメンバーは多いのでいろんな人とやる感じはありましたけど、日本のほうが練習相手が強い。まあ今のほうがぼくは好きですけどね。
ドイツでも結局強い選手とあまりやらせてくれなかったので、最後のほうは2部の選手とかと練習でした。それもドイツにいる意味があまりないなと思った理由のひとつです。今は静岡のチームメイトとほぼ毎日やってるので、お互いに高め合いながらリーグに向けて頑張っています。


